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B級映画の巨匠が放つゾンビ・ウェスタン ~ジョン・カーペンター「ゴースト・オブ・マーズ」(2001年)
2007-01-10 17:00:00 Category : 余裕!お子様でもOK
大量のゾンビが、画面狭しとうようよ。
それなのに、あんまりこわくない。
いや、ぜんぜんこわくないといってもいいでしょう。
そんな映画です。
舞台は2176年の、火星。
殺人事件の容疑者を護送せよとの指令を受けて、
5人の警官隊がとある鉱山に派遣されます。
西部の開拓村のような、殺風景な新開地。
列車を降り立つと、金曜の夜だというのに、街には人影なし。
実は、封印されていた火星人の幽霊(なのでしょうか?)が、
入植している地球人にとりつき、ゾンビ化していたのです。
で、その大量のゾンビと少数の地球人との戦いを描いたこの映画……
とにかく、もー、ぬるい!
お互い、凝った作戦とか、戦略とか、ないです。
ゾンビはただ数にまかせて襲ってきたり、建物に火を放ったり。
人間は銃やダイナマイト、刃物や蹴りで応戦。
あげくのはてに、原発を爆破してゾンビを退治。
いい大人の作る映画とは思えません(ほめています)。
で、そのゾンビ。
なぜか顔を白く塗ったり、ハデに着飾ったり。
バックに終始流れるのは、もっさいヘヴィメタ。
意味不明のおたけび(火星語?)をあげつつ迫ってきます。
ゾンビなだけあって、一応そこそこ強いので、
仲間は次々に死んでいきます。
しかしそんなこと、この映画にとってはどうでもいいみたい。
「あ、また死んだ」くらいの感じです。
手に汗にぎるハラハラドキドキの展開や、
ショッキングな映像ももちろんいいものですが、
見すぎると心臓に負担がかかります。
川原での不良同士のケンカを遠くから見ているような、
こんな映画も悪くない。
「またやってるなー」程度のもんです。
「ゼイリブ」「遊星からの物体X」などで知られる
B級映画の巨匠、カーペンター監督が21世紀に放った
最初の作品である本作。
青山真治、蓮實重彦といったインテリ系の監督や批評家たちが
大絶賛を浴びせています。
白塗りのヘヴィメタ・ゾンビたちのどこがそんなに
彼らをひきつけるのか、考えながら見てみるのも
また一興かと。
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