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山椒は小粒でピリリと怖い ~スタンリー・キューブリック「非情の罠」(1955年)

2007-02-26 17:00:00 Category : ややコワ!ご用心

スタンリー・キューブリックといえば、大監督です。

「2001年宇宙の旅」がおなじみですが、

「時計じかけのオレンジ」、「シャイニング」、

「フルメタル・ジャケット」、「博士の異常な愛情」など、

おっかない映画もいっぱい撮っているひと。

 

ここいらへんの名作は、いろんなところで紹介されていますし、

すでにご覧になっている方も多いでしょう。

ですので、今回は、この巨匠の初期作品をとりあげてみます。

たしかまだ、日本では、キューブリックではなく

カブリックと呼ばれていたころの1本。

 

主人公は、ボクサーのデイヴィと、ダンスホールで働くグロリア。

試合に負けて落ち目の彼と、店長に言い寄られてうんざりの彼女。

同じアパートに住むこのふたりは、ふとしたことで知り合い、

たちまち恋に落ちます。

心機一転のため一緒に街を出ようと、先立つものの工面を開始します。

お金ができたら、手に手をとって列車に飛び乗ろうというわけ。

 

ところが、ダンスホールの店長の画策で、

デイヴィは殺人の容疑をかけられ、グロリアは誘拐されてしまう。

救出に向かったデイヴィは逆につかまる始末。

 

命からがら脱出し、必死で逃げる彼。

追ってくる店長の手下たち。

ここの逃走シーンの緊迫感、なかなかのものです。

ようやく、大量のマネキンが(なぜか)置いてある一角に

逃げ込んだデイヴィ。

 

やってきた追っ手は、なぜかそこにあった斧(笑)を

ブンブン振り回して襲い掛かってきます。

デイヴィは棒を使って全力で応戦。

斧 vs. 棒。

手に汗握るバトルが繰り広げられます。

 

で、その結末は……

 

上映時間67分と小粒なこの作品。

のちのちの巨匠ぶりを予感させる才能が、

いたるところでキラリと光っています。

とにかく短くて、ムダがないサスペンス。

レンタル屋さんで「物足りないなぁー、なんかもう1本!」

というとき、付け合わせ的に借りてみてはいかがでしょうか。

 

余談です。

この作品、初公開時には67分ではなく、

そこから20分以上もカットされていたのだそう。

いったいどこを、と思ってしまいますが。

現在出回っているDVDは67分の完全版ですので、

どうぞご安心を。

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