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横わけの殺人者 ~森一生「ある殺し屋」(1967年)
2007-03-06 17:00:00 Category : 余裕!お子様でもOK
名前はよく耳にするけれど、本当のところはどんな感じなのか、
よく分からない職業。
その筆頭に挙げられるのが、「殺し屋」でしょう。
ベテラン監督、森一生の代表作のひとつであるこの映画。
主演は、時代劇を中心に活躍した市川雷蔵。
37歳の若さで亡くなっており、いまでも根強いファンを持つスタアです。
さて、雷様(「らいさま」とお読みください)扮する主人公、
殺し屋といっても、ヤクザやはぐれ者ではありません。
なんと、ふだんは小ぢんまりとした小料理屋の主人。
髪を七・三に整えた、横わけハンサムなのです。
殺し屋としても天才的な腕を持ちながら、
自分の意に染まぬ依頼は決して受けようとしない。
そして、引き受けても、自分の納得行くやり方でしか仕事をしない。
まあ、なんというか、殺し屋界のブラックジャック的存在。
さて、この作品では、雷様が殺しを引き受けるわけですが。
そこにあらわれた小悪党がふたり。
食い逃げしかかっていたところを雷様に拾われた女(野川由美子)と、
雷様に仕事を依頼してきた組の男(成田三樹夫)。
雷様にウザがられながらも、雷様に惚れこみ、つきまとうふたり。
とはいえそこは小悪党ですから、惚れこみつつも、
隙あらば出し抜こうとケチな作戦をくわだてます。
まあ、雷様はそんなことはとっくにお見通しなわけで、
さて、どうなりますことやら。
なんといっても、小料理屋と殺し屋という、
表と裏のふたつの顔を持つ雷蔵のクールさがたまらない1本です。
カメラも音楽もどことなくヨーロッパ風のテイストをかもしだしていて、
確実に昭和の香りを漂わせながら、それでいてバタくさい。
おしゃれ映画に分類してもいいと思います。
小料理屋だけど。
見どころのおまけとしては、小料理屋のお手伝いさんにご注目。
若き日の小林幸子さんが働いています。
いまとは違った地味なお姿にびっくりすること間違いなし。
また、続篇として「ある殺し屋の鍵」も製作されています。
こちらでは、雷様の本職は日本舞踊の師匠。
どうぞ、2本あわせて、ご堪能くださいませ。
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