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わたしがルールブックだ! ~ウィリアム・フリードキン「エクソシスト」(1973年)
2006-11-11 17:00:00 Category : 即死!ひとり見厳禁
まったくホラーに興味がなくても、タイトルくらいは耳にしたことがあるはずのこの1本。耳にしたことがあるといえば、使われた音楽もそう。
マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」。
「題は知らなくても、聴けば必ず、ああ!といいたくなる曲選手権」が
開かれたら、かなり上位に食い込むこと間違いなしです。
物語は、わりと単純。
ある日。12歳の少女、リーガンの様子がヘン!
心配した母親が病院で検査をさせても異常なし。
しかし、そのうち、部屋のものが動くわ、おっかない声で話し始めるわ……
実は彼女には悪魔がとりついていたのですね。
なもんで、有名な悪魔祓い師(エクソシスト)の神父さんが呼ばれて、
神の力で悪魔を少女の中から追い払う。
その、手に汗握る攻防戦がこの試合の最大の見所。
え、試合?
と思われる方もいるでしょう。
そうです、これは試合です。
悪魔チーム vs. 家族チーム。
神父さんはいわば、呼ばれてきた助っ人コーチ。
だから、お父さんに向かってこんな風にアドヴァイスしてくれます。
「悪魔の口車に乗ってはいけない。悪魔は話術がうまいのだから」
さて、試合が成り立つためには、条件が必要。
ヤクザ映画には仁義があり、野球ならルールがあるように、
双方が同じ土俵に立っていなくてはなりません。
さんざん悪さをする悪魔ですが、この、同じ土俵、という点では
意外と素直。
なにしろ、キリスト教の公用語=ラテン語で、神父と直接会話するのです。
つまり、悪魔はキリスト教の中の存在だ、というわけ。
ですので、あまり信心深くない(=ルールに明るくない)。
大多数の日本人の目には、ただのスポーツの試合にしか見えない。
コワさよりも、ドキドキハラハラのサスペンス的な面白みのほうが
先にたってしまう。
見てすぐ分かりますから。
いや、とはいっても、
首がぐるりと回転したり、ブリッジしながら階段を駆け下りたりといった
古典的な名場面なんか、ふつうにコワいんですよ。
でも日本人には、キリスト教のルールに従って正々堂々と戦う。
悪魔と神父のガチンコバトルよりも、猫が化けて出たとか、
夕方道を歩いていたらサーカスにさらわれたとか、
そういうほうがよりコワいんでないのかなあ、などと思うわけです。
ともあれ、映画史に残る名試合。ぜひ一度、ご覧ください。
さあ、プレイボール!
じゃなかった。プレイバック!
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